スイスサッカー協会は現地時間30日、出場資格のない選手を起用したシオンに対し、該当するリーグ戦12試合分の勝ち点36を剥奪したと発表した。これにより、来季ヨーロッパリーグ予選出場圏内の３位につけていたシオンは、勝ち点マイナス５となり最下位となっている。ロイター通信が報じている。



　シオンは2008年、アル・アハリ（エジプト）からGKエッサム・アルハダリを獲得した際に問題があったとして、その後FIFA（国際サッカー連盟）から２度の移籍市場において選手獲得禁止を命じられた。シオンは今オフ、処分期間を終了したとしてオフに６選手を獲得し、リーグ戦やヨーロッパリーグ予選プレーオフで新加入選手を起用。しかし、FIFA（国際サッカー連盟）とUEFA（欧州サッカー連盟）は今年中まで処分が続くとし、禁止期間中に獲得した選手を起用したことを理由に同クラブを失格処分としていた。



　今回の件については、その後もシオンとUEFAの間で法廷闘争が続いたが、今月15日、CAS（スポーツ仲裁裁判所）はシオンの主張を退ける判決を下した。これを受け、17日にはFIFAがスイスサッカー協会に対し、来年１月13日までにシオンを処分しなかった場合、同協会を資格停止にすると警告。今季チャンピオンズリーグでベスト16に進出したバーゼルや、スイス代表チームなどにも影響が及ぶ事態に発展していたが、協会は警告に従い処分を下すに至った。

(この記事はサッカー（ISM）から引用させて頂きました)

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