忍者ブログ


[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



[ 2025/07/17 16:02 | ]
【男子ゴルフ】石川、松山、池田……日本の若き精鋭たちに託す2012年の夢
 日本の男子ツアーが、ようやく面白くなってきた。特に今年も若き才能たちの躍進が期待され、彼らがどんな戦いを見せてくれるのか、楽しみでならない。



 なにしろ、これまで「世代交代」と騒がれながらも、20歳前後のプレイヤーで際立っていたのは、石川遼だけだった。それが昨年、マスターズでローアマに輝いた松山英樹が登場。秋には、アマチュアで史上3人目のプロトーナメント(三井住友VISA太平洋マスターズ)制覇を果たした。今年は、石川の最大のライバルとして、さらに脚光を浴びるだろう。



 加えて、石川が「待っていました、という感じです」と語るように、アマチュア時代に石川としのぎを削ってきた藤本佳則(東北福祉大)や、石川の後輩で高い評価を受けている浅地洋佑(杉並学院高)ら、ジュニア時代から注目されてきた石川の同世代がこぞって今季のツアーに参戦する。さらにプロ3年目を迎える薗田峻輔を含め、彼らの存在が石川にとっては大きな刺激となり、活気に満ちたトーナメントが展開されるに違いない。



 そんな中、最も注目したいのは、松山だ。アマチュアながら、すでにマスターズの出場権を獲得。今季もプロツアーでその名を轟(とどろ)かせるのは間違いない。



 松山がプロツアーで頭角を表したのは、2010年の日本オープンだった。そのとき18歳の松山は、2日目を終えてトップと2打差の好位置につけ、最終的には3位タイに終わった。



 その際、優勝を争っていた武藤俊憲は松山について、こう評した。



「松山君は崩れないですね。あの精神力の強さは、どこから来ているのでしょうか。彼なら、日本ツアーで十分に通用するはずです。出だしの流れがあまり良くなくて、緊張しているのかなと思ったけれども、それが数ホールで集中力が回復して、自分のゴルフをしてくるんですよ。僕がデビューしたときとは、かなりの違いがありますね。ショットに入る集中力やルーティンにしても、本当に18歳のアマチュア選手なんだろうか? と思うほど。僕は学生ゴルファーからプロに転向したわけではなく、研修生を経て、必死な思いでプロになったので、初めての試合、それもメジャー大会で、あんな余裕も集中力もなかったですね」



 その武藤の言葉を証明するように、2011年、松山は躍動した。



 松山の魅力は、第一に180cmという長身。そのうえで、昨年のマスターズ以降、ずっとフィジカルトレーニングを続けてきたことによって、太ももやお尻の筋肉の質、量ともに一層増したことが大きい。そのため、飛距離だけでなく、安定度の高いスイングができてきている。これは、ひと回り体の小さい石川には埋められない、松山のアドバンテージである。



 さらに、彼がより成長したと思うのは、とてつもない精神力だ。特に昨年10月、アジアアマチュア選手権を連覇したのは、その証明。今年のマスターズ出場権がかかった大会で、一度マスターズを経験した松山は相当なプレッシャーを感じていたはず。にもかかわらず、1打リードで最後のパットをきっちり決めて連覇を達成した。その修羅場をくぐり抜けてきたタフな精神力にはただならぬものを感じる。



 そんな松山に託す今年の夢は、再びマスターズのローアマだ。しかも全体の(翌年のマスターズ出場資格も得られる)ベスト15位以内を期待したい。松山自身、「あの表彰セレモニーの感動は忘れられない」と言う。彼も本気でそこを目指しているはずだ。



 一方、ここ数年のゴルフ界の主役を担ってきた石川の奮起も見逃せない。年が明け、まもなく米ツアーに参戦する。マスターズの切符をなんとか手にしようと気合いがみなぎっている。



 そのために必要な条件は、世界ランキング50位以内、もしくは米ツアーの勝利だ。楽観的に見て、その可能性は高いと思っている。なぜなら、世界ランキング上位の選手たちは、マスターズに向けてスケジュールを組んでおり、1月、2月のトーナメントはメンバーが手薄になるからだ。



 大切なことは、昨シーズンの苦しみを自分の糧にできるかどうか。そのためにも、ジャンボ尾崎が石川に言った言葉を思い出すべきだろう。

「小さくまとまるな。もっと大きなゴルフで世界を目指せ!」



 石川自身、昨季はそのゴルフを目指して一途に戦ってきた。その成果を存分に発揮してほしい。そんな石川には、米ツアー1勝の夢を託したい。



 そしてもうひとり、忘れてはならないのが、池田勇太だ。石川や松山にとっても、池田の存在は計り知れないほどの影響力がある。彼がふたりの前にドンッと構えることで、石川や松山にも新たな闘志が沸き立つはず。3人の白熱した戦いを、多くのファンも待ち望んでいる。



 だからこそ、池田も結果を出さなければいけない。米ツアーはもちろんだが、まずは日本オープンをはじめとした国内メジャー競技の優勝が求められる。池田にはそんな夢を託したい。



「剛」の松山英樹、「柔」の石川遼、そして「巧」の池田勇太――。2012年、そんな位置づけで彼らが個性を発揮し、熾烈な争いを見せれば、日本の男子ツアーはこのうえない輝きを放つに違いない。



三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho





(この記事はゴルフ(webスポルティーバ)から引用させて頂きました)



au 機種変更

PR


[ 2012/01/03 05:10 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択 ]

トラックバック

トラックバックURL:

コメントを投稿する






<< 通信講座の保育士免許 とるのは難しいのでしょうか? 大学でとった免許とはなにか...  |  ホーム  |  フランス語通訳案内士(ガイド)対策講座 >>