今年も大勢の日本人がハワイのホノルルマラソンに参加した。ランニングはブームを過ぎて、すっかり定着したようだ。
そんななか開かれた「ランナーズ賞」は、ランニングの普及・発展に貢献した人や団体を毎年表彰するもので、月刊誌「ランナーズ」を出版するアールビーズグループのアールビーズスポーツ財団が主催している。
今回は2人の個人と1団体が表彰され、それぞれに盾と賞金30万円が贈られた。
興味深いのは、表彰者はいずれも中高年になってから走ることを始めた人、もしくはその人たちの手助けをしている団体という点だ。
表彰された1人でランニング歴18年の能登貴美枝さん(59)は、フルマラソン以上の距離を走る「ウルトラマラソン」を140回以上も完走し、そのうち36回優勝。さらに246キロの「スパルタスロン」で2回優勝したという“超人”だ。能登さんは「普段はトイレに急ぐときくらいしか走らず、レースが練習みたいなもの」と挨拶。ご主人も一緒に走るが、いつもコースの半分くらいで足が痛くなりリタイアしているそうだ。
もう1人の表彰者、鈴木邦雄さん(66)は、障害者を導きながら走る伴走者育成のために国内外で130回以上の伴走教室を開催。NPO法人日本盲人マラソン協会理事でもある。
団体として表彰されたのは、徳島大学開放実施センターマラソン講座&徳島大学TJP。ランニング初心者向けの市民講座「ホノルルマラソンを走ろう」を開催し、第1期生約80人をホノルルマラソンで完走させた実績を持つ。TJPは「徳島大学、ジョガーズ、パラダイス」の略で、現在476人が在籍。平均年齢は54歳という。
徳島大学では週2回の座学とトレーニングを行っている。「受講者の最高齢は80歳でした。走るのが遅い人ばかりでしたが、半年後のホノルルマラソンでは全員が完走しました。完走すれば、人生が変わるはず」と同大の田中俊夫教授は語っていた。
参加資格の必要ない市民マラソンで大規模なのはこれまで東京マラソンだけだったが、今年は大阪、神戸で新たな大会が誕生。来年はさらに熊本、京都、名古屋(女性限定)でも開催される。(松本佳代子)
(この記事はスポーツ総合(夕刊フジ)から引用させて頂きました)
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